千葉聴覚障害者センター

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千葉聴覚障害者センター　センター長　植野圭哉
～被災された皆様の一日も早い復興を願い、全力を挙げて支援して参ります。千葉県を直撃した台風15号は、未曾有の被害をもたらしました。直接的な被害状況は、震災相当の被災様相を呈しています。しかし、停電や断水などの二次的被害も復旧までかなりの長期間を費やされるなど想定外の状況が生み出されています。特に、発災直後に発生した停電は、一瞬にして公共インフラに大打撃を与え、生活が完全に麻痺し、停電は長期に及び、命に関わる深刻な事態となりました。同時に、あらゆる通信機能が遮断され、孤立化においこまれ、社会文化的な二次的被害も著しいものがありました。発災から2週間を経過した9月24日時点では、停電戸数はゼロになったようですが、電気が復旧してもなお、電気設備の不具合などにより、再び停電になる地域もあり予断を許さない状態が続いています。現在、心配されるのは聴覚障害者の意志疎通に関する支援です。屋根の被害が著しい中で、懸念されることは応急処置に伴う作業中の転落事故です。ブルーシートの救助物資があったとしてもこのような転落事故は極めて危険でありますので、個々で対処したりしないで欲しいと現地に出向いたりなど周知徹底に努めているところです。したがって、個々の復旧・復興へのプロセスには、情報提供や意志疎通の支援が不可欠となります。そこで皆さまへのお願いです。被災された聴覚障障害者には、手話通訳や相談等申請手続きへの速やかなつなぎ支援が必要です。被災の著しい地域には高齢者が多く、特にろう高齢者への皆様からの側面的支援が大きな力となります。情報など是非とも行政関係者や千葉聴覚障害者センターへご一報いただき、連携した支援に繋がるよう、ご協力の程をお願い申し上げます。
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